脱毛と脱毛周期とは

毛周期とは

脱毛を初めてする人の中には、脱毛は週1回や週2回といった早いペースですることができると思っている人もいるかもしれません。しかし、基本的には脱毛の間隔というのは、毛の周期よって決められていて、基本は2ヶ月に1回ぐらいのペースです。
ではまず毛周期というのは、何なのでしょうか?毛というのは、成長期、退化期、休止期の3つの周期で生えては抜けてを繰り返しています。


成長期は毛がない状態から、皮膚の下で段々毛が伸びてきて、皮膚から毛が出て更に伸びている状態の事です。私達はあまり意識していませんが、実は毛が表面に出てくるまでに皮膚の下の毛球と呼ばれる毛の根っこの部分では、毛母細胞が栄養を吸収して細胞分裂をすることで大きく育ちます。


退化期は、それまで伸びていた毛の成長が止まり、そして抜けていく段階です。成長期には、細胞分裂を繰り返していた毛母細胞も、退化期になると細胞分裂するのを止めてしまうのです。そして休止期というのは、毛が休んでいる状態の事です。毛というのは、このように3つの周期を繰り返しているのです。


また腕や足を見て、今現在生えている毛というのは、実は成長期から退化期の毛であり、実は表面に出ている毛というのは、全体の2割だけだといいます。つまり8割の毛は、皮膚の下で休止しているか、成長中の毛ということになります。


毛周期と脱毛の関係とは
脱毛を2,3ヶ月に1回ペースでする理由は、脱毛が毛周期と深く関わっているためです。実はレーザーやフラッシュなどによって脱毛をする場合、効果があるのは成長期の毛だけだからです。これはレーザーやフラッシュなどの機械の構造に関係があります。簡単にこの2つの仕組みを説明すると、まずレーザーというのは、単一の波長の光を照射し、そしてフラッシュや光脱毛というのは、いくつかの波長を含む光を照射する事で脱毛します。この2つの方法は、共に照射することで毛根にダメージを与え、毛根自体を弱らせることで毛が脱毛できるのです。

 

そして波長を含んだ光の特徴は、黒い色に反応して効果を発揮するということです。私達は体毛をじっと見ることは少ないと思いますが、一般的に成長期の毛はメラニン色素を多く含み黒々としています。しかし、退化期や休止期の毛というのは、成長期に比べて色が薄いのです。ですから、退化期や休止期の2つの期間中の毛に照射しても、毛の色が薄いので毛根まで光が届かない為に、効果があまりないといわているわけです。


先にも述べましたが、皮膚の表面に出ている毛というのは、全体の2割だけです。それを脱毛すると、その直後は見えませんが、段々退化期や休止期の毛が生えてきます。毛の周期というのは、髪の毛が4ヶ月、まつげや眉毛は2ヶ月、脇毛4,5ヶ月、手足は3〜5ヶ月ぐらいと言うように、場所によって多少変わってきます。おおよそ2ヶ月から4ヶ月前後で生え変わることが多いので、脱毛する際は、この毛の周期に合わせて、おおよそ2ヶ月間隔ですることが多いわけです。

 

脱毛の間隔を守らないと、どうなるのか?
脱毛の間隔は2、3ヶ月が基本となっています。その期間が短すぎたりすると、脱毛効果があまり得られないと言われています。例えば脱毛の間隔を1ヶ月など短い間隔にした場合は、前回の脱毛から1ヶ月と期間が短い為に、脱毛時に退化期や休止期だった毛が伸び切らずに表面に出ていなかったり、まだ成長期になっていないような状態の可能性も高いようです。


また脱毛の予約というのは、2ヶ月後ぐらいを目安に取りますが、実際仕事の都合などでちょっと不安を残しつつ予約する人も少なくないのではないでしょうか。そして、実際予約日近くなってみたら、その日はどうしても外せない用事ができてしまうこともあります。間隔が3,4ヶ月またはそれ以上空いてしまったような場合、脱毛自体には問題はありません。しかし通常脱毛というと3回〜5回ぐらいをセットにしていることが多く、1つの場所の脱毛を終えるには半年から1年ぐらいかかります。普通に2ヶ月間隔でそれぐらいかかってしまうので、もし予約がうまくとれない、または用事で変更を繰り返してしまうと、それだけ期間が長くなってしまう可能性もあります。

 

また間隔が長くなってはNGという期間もあります。それは、初回の脱毛が終わって、2回目の脱毛をする時です。大抵の脱毛サロンなどでは、1回目はやけどや赤み、乾燥といった肌トラブルを防止する為に、出力を弱めに設定して照射していることが多い言われています。その為、通常ならば毛根まで届くはずにも関わらず、1回目は効果がはっきりと出ないこともあるようです。1回目の状態を確認するためにも、2回目は2ヶ月の間隔で入れるようにしましょう。反対に、脱毛も後半になってきたら残っている毛の周期も揃ってきますし、毛の周期自体が前よりもだいぶ長くなってくるので、3,4ヶ月開けて施術するということもできます。